News and Announcements [in Japanese]
地磁気センターニュース
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地磁気世界資料解析センター News No.113 2009年1月28日
1.新着地磁気データ
前回ニュース(2008年11月28日発行, No.112)以降入手、または、当センターで入力したデータのうち、主なもの
は以下のとおりです。オンライン利用データの詳細は
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/index-j.html) を、観測所名の省略記号等については、観測所カタログ
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/catmap/obs-j.html) をご参照ください。
また、先週の新着オンライン利用可データは、
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/wdc/onnew/onnew-j.html)で御覧になれ、ほぼ2ヶ月前までさかのぼる
こともできます。
Newly Arrived Data
(1)Annual Reports and etc.
NGK (Nov. - Dec., 2008), SOD (2006-2007), SOD, HAN, NUR, OUJ (Apr. - Jun., 2008)
CLF, PAF etc. 15 French observatories (2005 - 2006), SFS (2007), KIR (2003 - 2004)
(2)Kp index: (http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html)
Nov., Dec., 2008
2.AE指数とASY/SYM指数
2008年12月分までの1分値ASY/SYM指数を算出し、ホームページに載せました
(http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/aeasy/index-j.html)。また2008年11月までのProvisional AE指数も上記アド
レスからダウンロード可能です。
3.World Data System(WDS)の設立と地磁気センターの新たな活動
地球観測年(IGY: International Geophysical Year, 1957-1958)に設立され活動を続けてきた世界
資料センター(WDC: World Data Center)が50年を経過したのを機会に、分野拡大の必要や他の国際
データ組織(FAGS, CODATA等)との役割分担、情報技術の進歩、国際情勢の変化等に対応するため、国際
科学会議 (ICSU)の下に作られた委員会(SCID: The ICSU ad hoc Strategic Committee on Scientific
Information and Data) の主導で、WDCを中心とする国際的データ組織の再編成が始まりました。昨年
10月には、これまでWDCを統括していたICSU/WDCパネルはなくなり、代わりにWorld Data System(WDS)
を統括するWDS-SC(World Data System Scientific Committee)と、その親委員会であるSCC(Strategic
Coordinating Committee)の構成メンバーが決まりつつあります。詳細は
http://www.icsu.org/Gestion/img/ICSU_DOC_DOWNLOAD/2123_DD_FILE_SCID_Report.pdf
をご参照願います。
<ICSU傘下の新しいデータ関連組織>
一方、これらの動きとは別に、当センターが中心機関の一つとなって、分野を横断する地球科学研究を推進
するための試験的研究として、今年度から3年計画で、日本学術振興会・科学研究費補助金(『地球惑星科学
仮想データセンターの構築と機能の実証的研究』(基盤A、代表:家森俊彦))を用いた研究を開始しました。
また、これと密接に関連する活動として、国立極地研究所、名古屋大学STE研究所、九州大学宙空環境研究セン
ター、東北大学理学研究科、および京都大学(生存圏研究所、理学研究科附属天文台および地磁気世界資料解析
センター)の5機関7組織が申請した特別教育研究経費概算要求(大学間連携)が採択され、来年度からは6年
計画で『超高層大気変動の全球地上ネットワーク観測・研究』が開始します。どちらもメタ情報のデータベース
構築を核とする計画で、当センターはそれらの中心機関の一つとして活動をする予定です。
4.着任のご挨拶
2009年1月より「地球惑星科学仮想データセンターの構築と機能の実証的研究」プロジェクト推進のため、
教務補佐員として地磁気センターに勤務することになりました。同プロジェクトに於いて、データベースの構築
と管理、及びウェブサイトでの情報公開などを担当する予定です。
地球惑星科学仮想データセンターは、大学や研究機関のデータアーカイブ、WDCなどのデータベース、仮想
観測所などで公開される様々なデータについて、メタ情報を収集・共有することで、特に異分野間のデータの
相互利用を促進するための仕組みです。広範囲にわたる地球惑星科学関連分野をカバーすることで、従来の分野
を横断するような学際的な研究の推進に貢献することを目的としています。大まかな表現ですが、環境構築の作
業をメタ情報の策定・収集・公開という3つのフェーズで考えますと、現在は策定フェーズの半ば、データ形式
に関する情報交換が行われている段階です。
今後は以下のURLを通して情報を発信していきますので、ご注目下さい。
http://vdc-eps.org/
<http://vdc-eps.org/>
多様な地球科学のデータを共有する仕組みとして、もう一つ、太陽惑星系電磁気学講座が中心となって構築
を進めているDagik (DAily Geospace data In Kml)があります。
問題意識やコンセプトの出発点は仮想データセンターと似ているのですが、閲覧者にわかりやすく可視化した
データを提供し、かつデータベースへのポータルとなる、「データ・ショーケース」という概念を提唱していま
す。データをKMLで記述し、データブラウザとしてGoogle Earthを利用することで、時間的にも空間的にもスケー
ラビリティを持って可視化されたデータを、ウェブ上で簡単に共有することに成功しています。
Google EarthをインストールしたPCでDagikのサイトへアクセスし、dagik.kmlを表示すると、カレンダーから
選んだ日のデータを閲覧することができます。現在は、1日1ファイルでGeospaceのデータがほとんどですが、
今後は他の地球科学分野のデータも拡充していく予定です。各データのKMLファイルは、それぞれの研究機関に
よってオンラインで提供されているのも特徴です。また、見た目や操作性の楽しさを活かして、アウトリーチ活動
にも利用されています。
詳しい情報は下記サイトをご参照ください。
http://www-step.kugi.kyoto-u.ac.jp/dagik/
<Dagikによるデータ表示の例とその説明>
地球惑星科学と情報科学の両方の面白さを味わいつつ、業務に励みたいと思います。皆さまのご指導ご鞭撻、
よろしくお願い致します。
(吉田 大紀)
5.2008年のkp指数図表
2008年のKp指数図表 (Bartels musical diagram) を次頁に示します。オリジナルは
http://www-app3.gfz-potsdam.de/kp_index/download.html
の下にあります。Kp指数の数値 (1932年以降) 、及び1990年以降のKp指数図表は当センターの
http://swdcwww.kugi.kyoto-u.ac.jp/kp/index-j.html
からもご利用になれます。最新のKp指数は原則として翌月半ばには利用可能となります。
<2008年のKp指数図表>
6.−The IAGA 11th Scientific Assembly−
当センターの活動と関わりが深い第11回地球電磁気学超高層大気物理学協会 (IAGA )科学総会がハンガリー
のソプロン(Sopron)で、2009年8月23日から30日まで開催されます。登録・投稿等の締め切りは下記のように
なっています。詳細は、http://www.iaga2009sopron.hu/index.html をご参照ください。
Deadlines
Application for grant March 31, 2009
Abstract submission (by post) March 31, 2009
Abstract submission (online) April 15, 2009
Decision about grants April 30, 2009
Acceptance of abstracts May 15, 2009
Reduced rate registration May 31, 2009
Exhibition booking July 1, 2009
Normal rate registration August 22, 2009